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あくまで個人の感想です!

テニミュ3rd 青学VS氷帝 〜氷帝学園降臨 手塚の強さと受け継ぐ者〜

テニミュ3rdシーズン

青学VS氷帝を観てきた。 

8/10、8/11マチネ、8/13マチネと観てきたが、

大阪公演折り返したところで感想を書き記しておきたい。

 

ついにやってきた氷帝公演である。

テニミュファンからの最も熱い期待とプレッシャーが注がれるのが

氷帝学園のキング・跡部景吾ではないだろうか。

バレンタインにはファンから9000個近いチョコが編集部へ届く

言わずと知れた人気キャラである。

 

そんな人気キャラを演じることへのプレッシャーを物ともせず、

観客の視線を虜にするには、

三浦宏規という、17歳の若きキングである。

バレエ経験者ということで、とにかくよく踊る。

指の先までしなやかに舞い踊る姿は、

跡部がもつ、優美さ、華やかさを見事に表現し、

私たちはキングを目で追わずにはいわれない。

先代の跡部、青木玄徳さんはとにかく外見が美しく、

大人びていて周囲をまとめる者としてふさわしい跡部だった。

一方、17歳の三浦くんの跡部は明らかに幼さが残るが、

センターに君臨する跡部が放つオーラと併せ持つ幼さが、

周囲をかためる、樺地をはじめとした氷帝学園

チームとしての強さと魅力をグンと引き立ている。

どうやら氷帝学園は9人でひとつなのだ。

1幕が終わる度に、跡部様率いる氷帝学園に圧倒されて

「やばい。めっちゃ強そう・・・青学大丈夫?勝てる?」

という不安に掻き立てられる。

 

そんあ若きキングと戦うことになるのが、青学の部長・手塚国光である。

私はテニプリの中でこの関東氷帝跡部VS手塚の試合が一番好きだ。

男と男の意地とプライドがバッキバキにぶつかり合うとにかく激アツな試合なので

みんなまず漫画を読んで欲しい・・・

 

この試合の最中で明らかになる、手塚の左肘の怪我の理由と手塚の過去。。。

長時間に及ぶ試合で、古傷の左肘を庇うことで肩を痛めてしまい、

そこを執拗に跡部に攻められ、劣勢になる手塚が思い出すのは、

手塚が1年生の時に、3年生だった大和部長から告げられた言葉である。

 

「全国への夢は一瞬たりとも諦めたことはありません

  手塚君、君には青学テニス部の柱になってもらいます」

 

初めて漫画でこのシーンを見たとき、

「こ、これかー!手塚の強さは!!!!」と思った。

戦国時代の合戦でも、テニスの試合でも、戦いにおいて強い者は

なにか必ず大義(信念)を持っていると私は思っている。

大和部長との約束こそ手塚の大義であり、手塚を強くするものなのだと。

 

なのでこの大和主将とのやりとりを唯一知っている、青学のお母ちゃん大石は、

手塚に「やめろ」ではなく「頑張れ!」と声を掛ける・・・

(ここでもう私はめちゃくちゃ泣く・・・)

 

そしてもう一人、「俺に勝っといて負けるな」とエールを送るのが

手塚から「青学の柱になれ」と言われた越前リョーマなのである。

 

私はこの試合は「つなぐ」ための物語なのだと理解していて、

ハイキューでもそうなのだが、

上級生の大きな姿が下級生に影響を与えていく描写に

私はめっぽう弱いのだ。

 

手塚がボロボロになりながらも戦うことで示し続けるのは

「青学の柱」のあるべき姿で、この部長の姿を強烈に目に焼き付けて

リョーマはさらに強くなる。

 

手塚が跡部に敗れた後、手塚からかけられた言葉に対し、

いつもなら「チース」とか「ウィース」としか言わないリョーマ

「はい」

と答えるところで、手塚の強さが越前にしっかりと受け継がれたことを感じて

私の涙腺はいよいよ崩壊である。

 

 そんな氷帝戦での主役ともいえる手塚を演じているのが、

8代目手塚国光役の財木くん。

今回の公演をもってテニミュを卒業とすることになる財木くんにとって、

この跡部戦は最初で最後の公式戦となる。

不動峰公演から部長として青学を支えてきた自信と貫禄と、

この公演にかける気迫が、

選手生命を賭けて、青学勝利のため戦いつづける手塚の姿にリンクして

とても私たちの心を打つのだ。

テニミュ名物の演出「一騎打ち」では財木くんの歌が本領発揮である。

 

恐らく凱旋公演あたりで観に来るであろう9代目青学の子達は

手塚の覚悟と気迫、ゴールデンペアの絆、リョーマのベストテンション、

諸々先輩たちの姿をしっかり目に焼き付けて欲しい。

 

テニミュ自体が受け継がれる物語なのだから。

 

私も彼らの有終の美を一度でも多く目に焼き付けるために

会場に足を運び続けたい。

 

だから明日もテニミュへ行こう!